社会人が心理学大学院を目指して「TOEIC910点」を取った話

心理学の大学院を受験する際、TOEICスコアの提出が必要な大学院があります。英語の筆記試験がある大学院ではTOEICが不要な場合もありますが、私が志望していた大学院では、TOEICスコアの提出が求められていました。

実は私、10年前にもTOEICを受験しており、1回目で850点、2回目で900点を取りました。

そして2024年、再びTOEICに挑戦したところ、スコアは870点
「まだやれる」と感じた私は、仕事の合間を縫ってコツコツと勉強を重ね、1年後、TOEIC910点を達成しました。

この記事では、以下のような内容についてまとめています:

  • 実践したTOEIC勉強法
  • リスニングやリーディングの時間配分
  • スコアを伸ばすためのコツや注意点
  • TOEICを通じて感じたこと

「大学院に行きたいけど、英語が不安……」
「TOEICって何から始めればいいの?」
そんなふうに感じている方へのヒントや励ましになれば嬉しいです。

10年越しの再チャレンジ

TOEICを最初に受けたのは、もう10年以上前。試しに受験してみたところ、1回目は850点。納得がいかず、すぐに2回目を受けて900点までスコアを伸ばしました。

その後は英語と縁のない日々を過ごしていましたが、2024年に心理学大学院を本格的に目指すと決め、再びTOEICの勉強を開始。

ところが結果は870点。以前の自分に届かず、悔しさが残りました。

そこで私は、社会人として限られた時間の中で、もう一度本気でTOEICに取り組むことを決意。
そして1年後、念願の910点を達成しました。

私が実践したTOEIC勉強法

「忙しい社会人でも、少しずつ力をつけられる」
私が行ったのは、無理をせず地道に積み重ねていく勉強法です。

◆ 文法の基礎を固める

まずは文法の土台作りからスタート。使用した参考書は以下の2冊です。

  • 『大学入試 宮下卓也の英文法・語法問題が面白いほど解ける本』
     → 英文法の基礎を復習したい方におすすめ。
  • 『TOEIC L&R TEST 出る問特急 金の文法』
     → TOEICの出題傾向に慣れるための本です。一問一答形式なので、スキマ時間に使いやすい参考書です。

◆ ドラマで耳と語感を鍛える

リスニング力向上のため、英語のドラマを毎日1話視聴しました。
最初は意味がわからなくてもOK。字幕なしで観て、英語の音に慣れることが大事です。

観るものは自分の興味があるものであれば何でも良いです。

私が観たのは:

  • Netflix アメリカドラマ「Ginny and Georgia
  • Netflix イギリスドラマ「Adolescence
  • YouTube 「BBCニュース」

好きな俳優のインタビューやニュース、YouTubeなどもおすすめ。

慣れてきたら、同じエピソードを繰り返し視聴するのも効果的です。
わからない単語が出てきたら:

  1. 英語字幕をON
  2. わからない単語を書き出す
  3. 意味を調べる

これを繰り返すことで、語彙力とリスニング力が自然と身につきます。

◆ TOEIC公式問題集で実戦練習

本番形式に慣れるため、TOEIC公式問題集を繰り返し解きました。

  • 解いた後は必ず「間違えた理由」「他の選択肢がなぜダメか」を確認
  • わからなかった単語はノートにまとめ、意味を調べる
  • 本番同様に時間を測って解くことが大切です

◆ 単語はノートに書いて覚える

対策中に出会った知らない単語や熟語は、すべてノートに書き出しました。
自作の単語帳ができるので、スキマ時間に見返すのに最適。
「書いて、見る」を繰り返すことで記憶に定着します。

TOEICは「戦略の試験」だった

改めてTOEICを受けて感じたのは、戦略でスコアを上げられる試験だということです。

特にリーディングは時間との戦い。時間配分が鍵です。

◆ 試験時間と構成

  • リスニングセクション:45分
  • リーディングセクション:75分

◆ リスニングの解き方

リスニングは、事前に問題と選択肢を先読みしておくことがポイントです。

◆ リーディングの時間配分(目安)

Part5短文穴埋め30問約8分
Part6長文穴埋め16問約8分
Part7A1つの文書29問約29分
Part7B複数の文書25問約24分

この配分を意識しながら、練習問題を解くのがポイントです。

社会人でもできた、モチベーション維持のコツ

TOEICの勉強は、一度に何時間もやるより、毎日少しずつ継続することが大事
でも仕事と両立するのは大変なので、私が実践していたモチベーション維持の方法を紹介します。

◆ 「TOEICのため」ではなく「大学院の夢のため」と考える

スコアを上げることが目的になってしまうと、なかなか続きません。
「心理学の大学院に行きたい」という夢のための手段と考えることで、ブレずに続けられました。

◆ 勉強記録をつける

手帳やスマホに「今日やったこと」を一行でも記録。
X(旧Twitter)やThreadsで公開するのも◎。
記録が可視化されると、小さな達成感が積み重なっていきます。

◆ 英語に触れることを“日常化”する

ドラマやYouTube、ポッドキャストなど、英語を生活に組み込む工夫をしました。
「勉強」ではなく「習慣」にしてしまえば、自然と続けられます。

おわりに 〜今、迷っている社会人へ〜

社会人になってから、改めて大学院を目指すのはとても大きな決断です。
年齢、時間、仕事、家庭…制約がある中で「やりたい」と思えた気持ちは、本当に大切だと思います。

TOEICの勉強は、その第一歩。
英語力だけでなく、継続力・集中力・時間管理力など、あらゆる力が身につきます。
そしてそれは、大学院での学びや将来にもつながっていくはずです。

この記事が、今まさに挑戦しようとしているあなたの背中を、少しでも押すことができたなら嬉しいです。

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